越前ガニの漁

冬の味覚として今後ますますそのおいしさを増す越前ガニであるが、その正体はズワイガニという種類のカニで、そのブランド名として越前で獲れるズワイガニは越前ガニとして呼ばれている。福井県で獲れるズワイガニの漁獲量は戦後の大量漁獲によって1960年代にピークを迎えた。しかし、その後の乱獲などがたたり資源が枯渇してしまったために毎年減少の一途をたどり1979年には雌雄あわせて210トンまで漁獲量が減少してしまったという。この頃からズワイガニの資源保護の活動が進み1990年代中ごろまでに500トン前後まで回復をした。近年は500トン前後で推移している。ズワイガニの資源保護としては具体的にどのような活動が行われたのだろうか。近年では保護のために雌ガニが生息している水深250メートルの海域の一部をコンクリートブロックで囲って底引き網漁が操業できないようにしたり、カニの漁期にしか操業しないカニ専用の漁場を設けたりしている。さらにカニの漁期にしか操業しないカニ専用の漁場も設けているのだという。また漁期の短縮や漁獲制限なども設けられているという。漁期については富山県から西の日本海では雄ガニが11月6日から3月20日まで雌ガニが11月6日から1月20日までの期間のみ漁をしてもよいということになっている、また漁獲してもいいズワイガニの大きさについても雄ガニについてのみ法律で決められている。法律の対象となっている海域は日本海、オホーツク海、千葉県犬吠先以西の本州沖太平洋で、本州沖太平洋では甲羅の幅が80ミリ以上のもの、それ以外の海域では甲羅の幅が90ミリ以上のものが漁獲をしてもよい大きさとして定められている。雌のカニについては甲羅の幅での漁獲制限はもうけられておらず、成体であれば漁獲をしてもよいということになっている。このように、私たちが現在おいしいカニを食べられているのは様々なズワイガニの保護活動が行われてきたためである。これから先もおいしいカニを食べるためにはさらなる水産資源としてのズワイガニの保護のための努力が必要となるだろう。