家族で福井旅行!

太郎君は、冬休みに福井県へ家族旅行に訪れました。グルメなお父さんの提案で市場の見学に行くことにしました。
「わーい、お魚がいっぱいだぁ!」
「イワシ、アジ、スルメイカ・・・たくさん種類があるなぁ」
「活気があるわねぇ」
市場中には売主の威勢の良い声が響いています。太郎君は水槽にカニがいるのを見つけたようです。カニは所狭しとうごめいています。
「お父さん、このカニは何て言うの?」
お父さんは得意顔で答えます。太郎君を喜ばせるためにたくさん準備をしてきました。「あぁこのカニは越前ガニだね」
「すごい!どうして分かったの?」
「甲羅がツルツルしていて足が他のカニに比べてスラリと細いのが特徴だよ。ところで太郎、越前ガニとズワイガニは実は同じ種類のカニだって知っていたかい?」「えっ、そうなの?」
(始まっちゃった~、暫くここでお父さん先生の授業かな…)
「実はね、越前というのは福井県周辺の昔の呼び方なんだ。そしてこの辺りで獲れるズワイガニを越前ガニと言うんだ。ちなみに島根県や鳥取県で獲れるものを松葉ガニと言うよ。」
「へぇ~。でもどうして名前が違うだけで値段も変わるの?」
「ロシア周辺のオホーツク海で獲れるズワイガニと比べて日本海で育ったズワイガニは厳しい荒波に耐え、プランクトンをたくさん食べているから身が締まっていて美味しくなるんだよ。あと、このカニの背中についている黒い粒々はカニビルというヒルの一種なんだ。カニビルが多くついている程身が詰まっているカニという目安らしいよ」
(…ZZZ)太郎君は水槽にもたれかかって寝てしまいました。
「…さすがねぇ」
「…」
「今日は移動で疲れただろうから、もう旅館へ戻って休みましょうか」
「…そうだね」その夜、家族は新鮮な越前ガニづくしの料理を食べました。そのまま茹でたものから味噌汁、チャーハンなどなど、越前ガニが加わると多くの料理はいつもと違った高級な味となるものです。
旅行はまだまだこれからですから、楽しい思い出を一杯創れるといいですね。