月別アーカイブ: 2015年2月

福井の巨大生物?! ⅰ

■日本初、福井県勝山市で原始鳥類の全身化石を発見!
福井県立恐竜博物館(勝山市)は先月5日、同市北谷町にある約1億2千万年前の白亜紀前期の地層から、原始的な鳥類の全身骨格化石が見つかったと発表したそうです。同博物館によれば、同様の全身化石は中国で確認されているが、同国以外では初めてのことなんだそうです。同博物館は「恐竜から続く原始的な鳥類の進化や分布を知る上で、極めて重要な手がかりになる」として、今後詳細な研究を進めるとのこと、だそうです。

■発見されたのは2013年8月
化石は、第4次発掘調査中の2013年8月、同市北谷町杉山の手取層群北谷層で発見されました。縦32センチ、横21センチの岩石に、四肢、ヒトの鎖骨に相当する叉骨(さこつ)、肋骨(ろっこつ)など、同一個体と考えられる骨を100以上確認でき、大腿骨(だいたいこつ)より長い上腕骨(じょうわんこつ)や、発達した叉骨などから鳥類と判断したそうです。全長約60センチ、翼を広げると1メートルほど。鳥の起源とされる始祖鳥に近い「サペオルニス」のなかまと推定されているのですが、前脚と後脚の長さの比率から、新種である可能性も十分にあるのだそうです。

今回は、骨が平面に集まらずに、立体的に保存されていたのが特徴で、こうした見つかり方は世界的にも稀なのだとか。まだ岩石内に残っている骨を含め、クリーニングやCT(コンピューター断層撮影)スキャンを重ね、分析を進めていく方針だそうです。

■恐竜化石発掘地、勝山市とは!?
勝山市北谷町の杉山川の上流にある恐竜化石発掘地では、平成元年から恐竜化石発掘調査事業が行なわれています。これまでフクイサウルス、フクイラプトル、フクイティタンなど新種の恐竜化石が発見されました。その発掘現場近くに2014年7月に野外恐竜博物館がオープンしました。恐竜の足跡化石の剥ぎ取りや発掘地の成果が展示されています。展望台からは、1989年(平成元年)から継続して恐竜化石含有層を発掘している歴史が一目瞭然であるとともに、地層中の堆積構造、断層、古土壌などの観察をすることができます。また、化石発掘体験も行うことができます。(※恐竜化石発掘地へは、福井県立恐竜博物館前からの専用シャトルバス(要予約)でのみ行くことができます。)

福井のうまいもん ⅰ

■鯖江商工会議所青年部!でパンダの気持ちになれる「笹アイス」の販売発表!
福井県鯖江商工会議所青年部は、開発した鯖江市のご当地ジェラート「レッサーパンダの気持ちになれる 笹(ささ)アイス」を今月8日から、同市の道の駅「西山公園」など市内19カ所で販売するそうです。
5日夜に販売発表会があり、メンバーが「鯖江を愛するわれわれの情熱が詰まっている。ぜひ食べてほしい」とPRされました。
鯖江の魅力や同青年部をアピールしようと、青年部PR委員会が中心となって昨年2月に開発をスタート。市民らへのアンケートや試作などを通して、テーマを鯖江の人気者「レッサーパンダ」に決定!菓子店を営むメンバーの協力を得て、味や見た目の試行錯誤を重ね昨年9月に完成したとのこと。
市内の女性でつくるグループ「鯖江市OC課」らを招いた試食会で、高評価を得たのだとか!そこで多くの人に食べてもらおうと、市の施設や青年部員の飲食店で販売することとなりました。笹アイスは抹茶に似た風味とレッサーパンダの大好物、レッサーパンダの餌である、笹を粉末状にして練り込んだジェラートに、刻んだサツマイモやリンゴをミックスしました。PR委の岸本大紀委員長(43)は「レッサーパンダは木登りが得意で、決して落ちない。受験生や大切な仕事を控えた人には、合格祈願や験担ぎとして食べてほしい」とコメントしていたそうです。

■ランキングと口コミで探せる「食べログ」というグルメサイトがあるのですが、そこでは全国都道府県のお店やレストランを検索することができます。そのサイト内には「福井県スイーツランキング」なるコーナーがあります。そこを見てみると福井県には実にユニークなスイーツがあるんだな~とビックリさせられるんですが、 笹をスイーツに仕立てるというのは、なかなか盲点を突かれた気がいたしました!
「笹アイス」は1個250円、80グラム入り。サツマイモやリンゴのサクサクした食感が最大の特徴で、1個当たり131キロカロリー。市販のアイスクリームだと、240カロリーぐらいしますから、それに比べるとかなり低カロリーですよね。

■福井には美味しい越前カニ、鮑などの海の幸から笹アイスなるスイーツまで“うまいもん”がたくさんあります。ぜひ福井へ足を運んでみてください!

越前ガニの漁

冬の味覚として今後ますますそのおいしさを増す越前ガニであるが、その正体はズワイガニという種類のカニで、そのブランド名として越前で獲れるズワイガニは越前ガニとして呼ばれている。福井県で獲れるズワイガニの漁獲量は戦後の大量漁獲によって1960年代にピークを迎えた。しかし、その後の乱獲などがたたり資源が枯渇してしまったために毎年減少の一途をたどり1979年には雌雄あわせて210トンまで漁獲量が減少してしまったという。この頃からズワイガニの資源保護の活動が進み1990年代中ごろまでに500トン前後まで回復をした。近年は500トン前後で推移している。ズワイガニの資源保護としては具体的にどのような活動が行われたのだろうか。近年では保護のために雌ガニが生息している水深250メートルの海域の一部をコンクリートブロックで囲って底引き網漁が操業できないようにしたり、カニの漁期にしか操業しないカニ専用の漁場を設けたりしている。さらにカニの漁期にしか操業しないカニ専用の漁場も設けているのだという。また漁期の短縮や漁獲制限なども設けられているという。漁期については富山県から西の日本海では雄ガニが11月6日から3月20日まで雌ガニが11月6日から1月20日までの期間のみ漁をしてもよいということになっている、また漁獲してもいいズワイガニの大きさについても雄ガニについてのみ法律で決められている。法律の対象となっている海域は日本海、オホーツク海、千葉県犬吠先以西の本州沖太平洋で、本州沖太平洋では甲羅の幅が80ミリ以上のもの、それ以外の海域では甲羅の幅が90ミリ以上のものが漁獲をしてもよい大きさとして定められている。雌のカニについては甲羅の幅での漁獲制限はもうけられておらず、成体であれば漁獲をしてもよいということになっている。このように、私たちが現在おいしいカニを食べられているのは様々なズワイガニの保護活動が行われてきたためである。これから先もおいしいカニを食べるためにはさらなる水産資源としてのズワイガニの保護のための努力が必要となるだろう。